1970年代から80年代前半にかけて、教育界は人材不足の状態でした。
私は団塊の世代に近い者ですが、
この世代、比較的教員になりやすかったのです。
教員や公務員になるよりは、会社員になったほうが、
給料もいいということで、教員を志す人が少なかったという時代でした。
しかし今は違います。
教職採用試験の倍率も高くなり、簡単には教員になれない時代です。
あわせて、少子化にともない、教員の新規採用を抑えているという状況です。
ところで、70年代から80年代前半は、学生、生徒の指導という点において、
やりやすい時代でした。
戦前の精神教育の風潮がまだ残っており、
教員の号令ひとつで学生、生徒は動いていたからです。
しかし、今はそのような光景を、見ることはできません。
今ほど、学生、生徒指導が難しい時代はないでしょう。
教育現場に集まる学生、生徒は年々多様化しているからです。
それならば私学はどうでしょうか。
私学の教員になるにも、何年かの下積み期間が必要です。
非常勤講師などで4年5年と試されます。
また、10代の子供が減少している少子化の影響は、
私学にとっても深刻です。
人件費を抑えるため、専任教師の採用は控え、
非常勤講師に頼る傾向になっています。
それゆえ教育現場では、学生・生徒指導の専任教員の負担は増え
教育の質低下を招いています。
専門学校はどうでしょう。
知識のみ教えるだけで良かった時代は、はるか昔のこととなり、
学生指導という一条校(学校教育法)並みの力量が要求され、
指導力の無い教員は、いずれすみに追いやられるか、
もしくはそのような教員を温存しようとして、質の低下を招き、
学校自体が廃校になる、といったケースも見られます。
これまで資格取得のみに専念してきたのが専門学校ですが、
脱落する学生は年々増加をたどり、
成果不足の影響で学生の確保に悩まされます。